「週刊WABAS」第70号

男女共同参画都市宣言記念
樋口恵子氏講演会

 去る2月7日(土)、水と森の美しい緑豊かな里、富山県東の中心、国際都市黒部で樋口先生をお招きしての記念講演がありました。 黒部市国際文化センター「コラーレ」カーターホール(姉妹都市アメリカ・ジョージア州メーコン市、カーター元大統領来市に因んで命名)に 市民500名余が集い、「これからの女と男のいい関係」の講演。 大いなる発見と衝撃がありました。これからは、どの様に生きるか自分自身に問いかけながら「男女共同参画宣言」を生かし、 家族内から地域社会へと始動させ、私たちは、今、歩いて暮らせる「人生百年型まちづくり」のプロジェクトチームを 立ちあげました。生活基盤である「介護・医療・食・環境」などの問題に取り組み提起し地域社会の中で共に活動し、 行政とも連携しながら発展に繋げていきたいものと考えています。

黒部市 中谷靖子(会員)
黒部の笑顔が溢れた受付風景
黒部の笑顔が溢れた受付風景
黒部の男女共同参画推進を担う強力メンバー全員集合 !
黒部の男女共同参画推進を担う強力メンバー全員集合 !

写真提供 荻野 美智子さん

「週刊WABAS」第69号

高齢社会をよくする女性の会あしがら
10周年記念講演会

 2009年1月24日、私達の会は10周年を迎え、樋口恵子理事長にお願いをして記念講演会を開催しました。

 定員300人のホールは満席で参加者は2時間に亘るお話の間、中途退席者もなく熱心に聴き入っていました。

熱弁をふるう樋口理事長
熱弁をふるう樋口理事長
熱心に聞き入る聴衆
熱心に聞き入る聴衆

 10年前、会を立ち上げた頃には会員になった方の中にも「特別養護老人ホーム」を市の援助で暮らしている人が特別に入れてもらえる施設と思っている方が何人もいました。その後、「特養ホームとは?」「介護保険とは?」などさまざまな学習を重ね、2005年には市民を対象に「私達が望む特別養護老人ホーム」というテーマでアンケート調査を行い、結果を基に当時の市長に「提言書」を手渡しました。2007年に2度目となる特別養護老人ホームの調査を行い、この度調査報告書を発行しました。今度は負担する費用についても調べましたので、お役にたつのではないかと思っています。

 市民の考えと行政を結ぶ大きな役割を担っているのが、私達の会と思って、一生懸命活動していくつもりでおります。

代表  市川泰子

「週刊WABAS」第68号

介護保険をよくする戦略会議中
介護保険をよくする戦略会議中
太鼓を鳴らしていよいよ「いざ、討ち入り!」
太鼓を鳴らしていよいよ「いざ、討ち入り!」

 例年の討ち入りより1週間ほど遅れましたが、大石内蔵助もアッと驚く21世紀型討ち入りは「市民団体共生型」。昨年は「介護従事者の待遇改善を求める」署名140248筆を舞台上にドーンと積み上げ、まさに“数は力なり”、会場からは大きなどよめきが聞こえました。「本当に討ち入りしたみたい!」とは出演者たちの声でした。

 その後本会と志を同じくする団体、個人の力を結集し、とにもかくにも介護従事者の待遇改善法は成立し動き出しました。しかし、まだまだ問題山積み。介護保険をよりよくして、利用者が分かりやすい、利用しやすい介護保険にしようという団体も立ち上がりました。

 四十七士の合言葉は「山」と「川」でしたが、私たちは「介護は人と社会のライフライン」を合言葉に多くの市民団体、個人の皆様と活動をすすめていこうというさらなる決意を固めた日でもありました。

事務局

「週刊WABAS」第67号

2010年9月、大分で全国大会

 2010年の全国大会は大分で開催されることに決まりました。 11月10日に「高齢社会をよくする大分の会」(田崎富子会長)が中心となって実行委員会準備会が開かれ、 「県内の女性の力を結集して全国大会を成功させたい」と田崎会長が抱負を述べました。 樋口理事長も大分に駆けつけ準備会に参加。 同時に講演会も開かれ大入り満員の盛況でした。

事務局

現地からの報告

 去る11月10日、「高齢社会をよくする大分の会」は久しぶりというか、たしか16年ぶりに樋口恵子理事長の講演会を開いた。

 「どう生きる?世界一長寿国日本」というタイトルに関心が高かったこともあるが、それにしても樋口理事長の人気はさすがで、会場は240人の参加者で埋め尽くされた。

 高齢者が長生きすることに不安を持たざるを得ない今日日、「人生100年丸の最初の乗組員になった私たちは、人生をどう生きて、花を咲かせ、幕を下ろすか、その設計に最初に手をつけることが出来ることを幸せに思いましょう」と激励。また、少子化対策、男女平等政策、非正規雇用など社会情勢にふれ、「高齢社会は平和と一定の豊かさがないと絶対やって来ない」と力説された。

 最後尾の参加者も一言も聞き漏らすまいと、目を輝かせ耳を傾けていた。アンケートには、「元気をもらった」「出来る限り協力していきたい」など多くの意見が寄せられた。

大分 田崎
実行委員会準備会の様子
実行委員会準備会の様子
満席好評の講演会
満席好評の講演会

「週刊WABAS」第66号

 当会の活動も含め、樋口恵子が長年の経験を踏まえ、市民活動・運動に必要な要件・原則を述べたものです。ぜひご参考になさってみてください。また、ご意見などございましたら、お聞かせくださいませ。

事務局

ヒグチのラッキーセブンの法則

  1. 一点接着主義

    一人一人はみな違う。運動目標の一点で共通項があればよい。他のことは 一時棚上げ。一端をつなげば輪は大きくひろがる。

  2. リアルタイム主義

    政治と運動は生まもので生きて動いている。そして変わる。メンバー同士 の過去のいきさつは問わない。今の今、現在の問題へ取り組む意志が大切。

  3. ナットワーク主義

    人間は十人十色と言うが一人十色。さまざまな方面でのつながりが可能。 一粒の納豆が無数の糸を引いてつながることに学ぶべし。 とくにリーダーの心掛けとして必要。

  4. 事務重視主義

    市川房枝先生のモットー「運動は事務なり」の受け売り。経理がずさんだ ったり、連絡ミスが多発すると運動はストップしかねない。事務局に人を 得ることが大切。

  5. 人生をおもしろくする出番主義

    人間は居場所がないと生きられない。出番がないとおもしろくない。人生 に必要なのは居場所と出番。日ごろの活動はその人の居場所、社会にアピール するイベントは、多くのメンバーに個性を生かした出番を作る。

  6. 行政とは協調と緊の2チョー主義

    行政は市民みんなのもの。協調・協力するのはあたりまえ。しかし対等な 緊張関係を維持しないと、行政依存型になりかねない。

  7. 夢と情報の共有主義

    とにかく知らせる。「私、聞いてない」を極力減らす。とくに活動の成功 は、ささやかなものであってもくり返し共有することが明日の活力につな がる。未来に夢を。見果てぬ夢を見るのは高齢者の特権。砕け散っても夢 のかけらは必ずだれかに引き継がれる。 キング牧師の“I have a dream”を見よ。

「週刊WABAS」第65号

モントリオールの世界高齢化会議に参加して
高齢社会の「デザイン」と当事者の「参加」

 さわやかな秋晴れのモントリオールで数日、国際会議と高齢者施設の視察、そしてフレンチとジャズのオフタイムを楽しみました。

 今回のハイライトはなんと言ってもWABAS主催のセッション「高齢者女性の社会参加」でした。「社会参画で、社会のデザインを変えよう・政策決定に高齢女性の影響力を高めよう」と樋口代表はじめ世界をリードする女性論客5人が登壇。会場も70席がいっぱいの盛況ぶり。「年齢Age」と「性別Gender」の双方から高齢女性が阻害されている状況、長寿・一人暮らし・貧困と抱える課題も世界共通。当事者がボイスを上げよう!と,まさに女性の会の面目躍如といった会となりました。

ナイアガラの高齢者施設にて
ナイアガラの高齢者施設にて
WABASセッションの女性論客たち
WABASセッションの女性論客たち

 今回のIFA国際会議はUNやWHOをはじめとして、60か国から保健医療福祉の研究者、現場の実務者、行政官、企業、建築や工業デザイン等他の分野の専門家、そして当事者の高齢者団体などが集まった多彩で学際的な学会でした。

 私の専門である医療看護分野では、AARP主催のパネル「公衆衛生と長寿」が興味を引きました。高齢化はプライマリケアにも新しいチャレンジを求めており、つまりこれまでの急性期モデルではなく、「慢性疾患、認知症の増加、自立の低下、社会性の低下」をもたらす高齢化社会対応型に転換が急がれていると強調。WHOの戦略は「いかに障害レベルに落とさずに長寿を全うするか」にあるということです。ここでもスピーカー3人がすべてパワフルな女性だったことを付け加えておきましょう。

 この会議のもうひとつのキーワードは「Aging in Place」。住み慣れた地域で年をとり、最後まで暮らせる―そのシステムづくりこそわが国の大きな課題です。

岩手県立大学 山崎摩耶
(元日本看護協会常任理事)

「週刊WABAS」第64号

見学者の著書を寄贈する樋口理事長
見学者の著書を寄贈する樋口理事長
施設の説明をする折茂賢一郎先生
施設の説明をする
折茂賢一郎先生

 7月31日、長野県西吾妻福祉病院の折茂賢一郎先生のお誘いにより、長野の視察研修が実現した。樋口代表の軽井沢の別荘に前泊した一行6名と、東京や長野からの参加組が合流し、総勢16名が、まず六合(くに)温泉医療センターを見学。こんな山奥に、医療センターがあるのだろうかという不安がよぎるうちにやっと到着。折茂先生はこの無医村に1988年に就任し、六合村の人々の協力により、18億円をかけて93年にようやく温泉医療センターをオープンさせた。さらに、近隣の4村と共同で2002年、西吾妻福祉病院も開設。ここは近代的な設備を誇り、広大な敷地にゆったりと立てられている。今では生活を重視し介護に特化した温泉医療センターと高度な医療中心の西吾妻福祉病院に機能を分散させ、スタッフの補充等自治医科大の全面的な支援もあって、黒字経営であるという。気になるのは通院の足の便だが、これも社協による有償運送があるそうだ、地域医療の未来図を見た思いだった。

木村民子(理事)/記

「週刊WABAS」第63号

「第28回全国大会・横浜」準備始動!

右から松沢成文知事、樋口理事長、沖藤副理事長
右から松沢成文知事、樋口理事長、沖藤副理事長

 今年の全国大会は来る9月20日 、21日 の両日、青森県弘前市で「弘前市民会館」をメイン会場として開催予定です。詳しくはホームページをご覧ください。

 さて、来年は「横浜開港150年」の記念の年。神奈川県在住の会員が中心になって横浜大会を開催することで決定しています。すでに実行委員会を立ち上げ、(実行委員長/牧野カツコ、事務局長/望月幸代)エンジン始動です。


 期日は2009年10月3日、会場は「神奈川県民ホール」、記念講演は女優の有馬稲子さんに決定。

 さて、今日のニュースは、猛暑のなか県知事と横浜市長を表敬訪問した樋口恵子理事長と牧野カツコ実行委員長たちが、息子のような年齢の知事、市長から、まだやったことのない「両首長揃い踏みトーク・ショー」のご出演快諾を取り付けたことです。さすが!

 人口870万人の神奈川県、片や355万人の横浜市。巨大な県・市が、ともに若々しいリーダーのもとますますのご発展をとお祈りして、お暇したそうです。

中田宏市長(右から3人目)、横浜市の関係部署の方々、牧野実行委員長(同4人目)、望月事務局長(同5人目)、樋口理事長
中田宏市長(右から3人目)、横浜市の関係部署の方々、
牧野実行委員長(同4人目)、望月事務局長(同5人目)、樋口理事長

「週刊WABAS」第62号

六合温泉医療センター・西吾妻福祉病院見学記

 「六合村ってとにかく山のなかだってよ」と聞かされてはいましたが、本当に山のなかでした。道で人に出会う事無く猿の家族に出会いました。道路に悠然といるのはお父さんかな、畑の中を走っているのは子どもたちらしく、お母さん猿はそんなことおかまいなし、熱心に何かを食べている、一本道のそんな風景のある六合村でした。

 人口2千人足らず「小さな村の大きな安心」というキャッチフレーズそのままの施設、そこに勤務するセンター長、若き医師の生き生きとした目、ほっそりとした身体からはエネルギーが湧き出ていました。事務職員の手慣れた対応・お話に、うんうん、成程、でも私の地域で活かせることってあるかな、とちょっと批判めいた気持ちもあった私でした。

 もうひとつの見学場所は西吾妻福祉病院。隣接されているものと勝手に決めていましたが、センターからタクシー代1万円弱かかるところにありました。青空の下、広々とした建物はまるで現代版竜宮城といった感じ、中に入るとそこはまたひとつの町を思わせるもの『得#r置(配置よろしきを得)』の言葉どおりセンター長・折茂先生の思いが隅々に行き渡っているのです。ひとつの空間のなかに大小さまざま、さまざまな色をもつ風船があって、その元をしっかり握っているのは折茂先生、それぞれの風船は自由に、でもきちっと理念をもって動いていました。病室には障子がありました。病室ではなくてお部屋という感覚、射し込む光のやさしさは病人の身体も心も包み込んでいるようでした。

 頭痛科という科がありました。利用者も多いとのこと。頭が痛いくらいで…という患者の心理をついてすごい発想だなと思いました。

 「いいなあ、いいなあ、こんな素敵な病院があって」やさしい雰囲気があふれている西吾妻福祉病院、ちょっと病気したくなっちゃう。でも、診てもらったらすぐ治っちゃう!!そんなぬくもりが、建物にも廊下を行き来する職員の人たちにも感じられる病院で、素直に学ばせていただけました。

長野県佐久市 佐々木 都
見学中の会員
見学中の会員
病室には障子が・・・
病室には障子が・・・

「週刊WABAS」第61号

介護には「生活モデル」への移行を

見学中の中里知惠子さん
見学中の中里知惠子さん

 介護保険制度が発足して9年目に入り、在宅介護ではなく、在宅医療についてどのような方向をとるのだろうか、後期高齢者に近づいている私にとって、同年代の人たち同様、最大の関心事であり、不安なことである。また、地方の議員でもあるので、行政が地域医療にどう関われるのか、先手を打つ方法でもあるのか・・という思いもあってへき地医療の視察に参加した。

 群馬県西吾妻福祉病院管理者である折茂賢一郎医師による明解なお話は医療・看護・介護のあり方に方向性を示しているし、私にとって霧が晴れたような気がした。


 折茂先生による六合村でのへき地医療のご経験が先の提言の底辺にある。「医者は看取りをするもの」で、いわゆる病院では「医療モデル」があり、一方、医師、看護師、ケアマネージャー、介護士などスタッフによる合議で運営される「生活モデル」がある。救命を目的とするのではなく「能力障害にスポットあて」、QOLつまり、生活そのものを改善する事が目的となる。また、入院の必要な成人は1000人に一人というイギリス人による研究(1961)を紹介するなど、日本人の医療に対する意識にくさびを打ち込んでいる。

会員 中里知惠子(群馬県玉村町議)