2月19日(水)、昨年末の討ち入りシンポで参加者から賛同していただいた介護保険制度に関する要望書を福岡資麿厚生労働大臣へ提出してきました。
厚生労働省からは老健局長の黒田秀郎氏、審議官の吉田修氏、総務課長の江口満氏、とよた大会でもシンポジウムでお話しいただいた介護保険計画課長の大竹雄二氏の4名が出席され、本会の木村理事長、渡辺・石田副理事長、宮崎理事、佐藤事務局長の5名と面談されました。
本会の要望書内容に関しては、石田から昨年7月に実施した介護保険利用者実態調査の結果を踏まえ、介護保険サービスを利用している当事者からの生の声に基づいた以下3つの要望について説明をしました。
黒田老健局長からは、一つ一つの要望に関して、大変丁寧かつ詳細なご説明をいただくとともに、介護現場における利用者の声を聞くことの重要性についても深く理解している旨のお話を伺うことができました。
また木村理事長は、介護人材の待遇改善が進まないのは、ケア労働が家事労働の延長と捉えられているためで、社会的評価が改善されないことを危惧している、厚生労働省としてもジェンダー不平等意識の改善に取り組んで欲しいと要望しました。
さらに渡辺副理事長からは、本会が高齢者の現場の声を継続して伝えてきたことに言及し、また高額医療費制度見直しの件、医療費増加および国民皆保険の今後について、当事者の心配や不安、現状を伝えました。黒田局長からはご自身の経験談などを踏まえ、相互理解を深める意見交換が出来ました。
最後に、昨年のとよた大会において厚生労働省からの後援をいただいていることから、今年の10月に開催される熱海大会への後援についても、引き続きお願いしたい旨をお伝えしてきました。
2025年は選挙イヤー、8日の国際女性デーにちなんで3月6日(木)に参議院議員会館に参集したのは、Qの会(クオータ制を推進する会)の呼びかけに応えた女性たち総勢130名余りと40名を超える国会議員の方々。広い会場も熱気に包まれました。
Qの会とはクオータ制を推進する会、故赤松良子さんの「女性議員を増やそう」という呼びかけに応え、2012年に発足した全国9団体からなる会の名称です。本会もQの会創立当初からいち早く賛同し、私が広報を担当、創刊号から編集にあたりました。ちなみにQの会のマークは知人のI氏に格安でデザインをお願いしたものです。I氏によればQの文字を模したのはもちろんのこと、Qの文字に似ている卵型から、命を生み育てる女性をシンボル的に表し、同時に女性が昇っていく階段の先に見える希望、未来を表現したとのことでした。10数年たってもシンボルマークとして使われているのは密かに、うれしく思っています。
当時私自身は区議会議員をしており、多忙のため途中から体調を崩し、Q の会から離れることになりました。それでも、2018年に「政治分野における男女共同参画推進法」が国会で全会一致で可決されたときは、傍聴していた仲間と抱き合って喜んだものです。
さて、そのようなご縁もあり、上記の会に私は第1部の賛同団体としてリレートークに参加しました。見回せば女性議員も若く、各界からの代表もミモザの花に囲まれて、若く華やかな雰囲気でした。私は高齢者の代表として、昨年本会が「介護保険サービス利用者実態調査」を行ったことを紹介し、一人暮らし高齢者の増加や介護従事者の人材不足で、介護保険がひっ迫していることを述べました。介護の問題はこれまで選挙の争点になりにくく、また男性の国会議員の関心も薄いので、このまま女性議員が増えなければ、こうした介護の問題は置き去りにされてしまうことも訴えました。
ジェンダー平等の視点からもケア労働への軽視は見過ごすわけにはいきません。