「週刊WABAS」第80号

明けましておめでとうございます。
昨年中は、本会の活動に多大のご協力・ご助言をいただきまして、
まことにありがとうございました。本年も、どうぞよろしくお願い申し上げます。
 2010年元旦

NPO法人高齢社会をよくする女性の会

12月13日、大盛況で討ち入りを果たしました

 「討ち入りシンポ」の長い歴史の中で、今年ほど「忠臣蔵」を意識したことはありませんでした。四十七士になぞらえて、47都道府県全参加の討ち入りができないかと思ったときからほぼ一年、果たしてうまくいくのかどうか、予算のない本会では甚だ難しい企画であり、叶わぬ夢かと半ば諦めておりました。ところが、なんと全国の会員が、この夢を実現させてくれました。これぞわが会の底力「会員力」なのです。あらためて運動体としての本会を誇りに思い、自慢の種が増えました。

トップバッター、沖縄・九州地区から開始
トップバッター、沖縄・九州地区から開始
最後は東北・北海道地区で47士勢揃い
最後は東北・北海道地区で47士勢揃い

 第1部は、「日本列島介護保険アンケート報告」 47都道府県を南の沖縄から北上し、最後の北海道まで、47人が発表しました。満員の客席からは大きな拍手が沸き起こりました。

 第2部のシンポジウムも一流の論客ぞろい、そして全員が本会会員であるという頼もしさの中で有意義な討議が展開されました。詳しくは新年早々に発行予定の次号会報をご覧ください。

最初から参加してくださっていた宮島老健局長も最後に飛び入りで登壇(左から2人目)
最初から参加してくださっていた宮島老健局長も
最後に飛び入りで登壇(左から2人目)
恒例の討ち入りは赤穂浪士のテーマ音楽と太鼓の響きにのって賑やかに
恒例の討ち入りは赤穂浪士のテーマ音楽と
太鼓の響きにのって賑やかに

「週刊WABAS」第79号

北海道の高齢社会をよくする女性の会
「二〇周年を迎えて」

 紅葉で彩られた札幌の街、十月二四日(土)札幌市中央区にあるホテルユニオンで樋口恵子理事長をお迎えして記念講演会・祝賀会を開催しました。

 テーマは『どう生きる、人生百年社会へ〜意思あるところに道あり〜』です。

 国連の取り組みや高齢化と少子化。高齢化と男女共同参画について、「BBPB」では、会場は大爆笑です。Bは日本名物“貧乏ばあさん”の頭文字。つまり『B貧乏、Bばあさん、B防止、Pプラン』です。おばあさんの貧困は女性の置かれた位置の構造的な理由が多いのですが、『今からでも遅くない、皆で働こう』と話されました。

立ち見も出た大盛況の会場
立ち見も出た大盛況の会場

 さて、二〇年目を迎えた当会は現会長の阿達まさ子が三十九歳のとき、『あなたの老後は始まっているのですよ。』という樋口先生の講演に触発されて友人らに声をかけ一九八九年一〇月に設立しました。会の目的は「北海道の高齢者問題について女性自らが考え、行動し行政に対しても女性の視点からの提案によって暮らしやすく豊かは高齢社会をつくりあげていくこと」

 さあー、二幕目のスタートです会員一人ひとり力をあわせてよりよき高齢社会をめざして進んでいこうと思います。

事務局長 佐々木久美子

「週刊WABAS」第78号

「第28回全国大会・横浜」無事終了

 「第28回全国大会・横浜」は開港150周年を記念して、横浜市を会場に「横浜から世界へ出帆−未来の高齢社会へ向けて」をテーマに10月3日に開催されました。オープニングセレモニーの後、松沢成文神奈川県知事、林文子横浜市長と樋口理事長の熱血鼎談、女優有馬稲子さんの特別講演、世代をつなぐパノラマシンポ、と続き、フィナーレでは恒例の垂れ幕メッセージを読み上げ、次回第29回の全国大会開催地大分に大会旗が無事手渡されました。(詳しくは会報195号をご覧下さい)

来年また大分県別府市でお会いしましょう。
全国大会・大分 2010年9月25日、26日、別府市

熱血鼎談中の松沢神奈川県知事(左)と林横浜市長
熱血鼎談中の松沢神奈川県知事(左)と林横浜市長
大会旗は横浜から無事次回開催地の大分へ
大会旗は横浜から無事次回開催地の大分へ

「週刊WABAS」第77号

福島消費者・少子化大臣〈左)に要望書を手渡す原ひろ子さん(右)と樋口理事長〈中)
福島消費者・少子化大臣〈左)に要望書を手渡す
原ひろ子さん(右)と樋口理事長〈中)

 日本の女性差別への取り組みが遅れていると、この8月国連の女性差別撤廃委員会から指摘されたばかり。女性差別を個人が直接国連に訴えることができる「選択議定書」を批准していないのは、OECDの中で日本とアメリカだけ。政権交代の今こそ周回遅れの男女共同参画をすすめようと、9月16日、越堂静子さん(Working Women's Network)はじめ216の女性団体が要望書を各政党に提出しました。その女性団体の中には「高齢社会をよくする女性の会」はじめ、大阪、京都などの各地の当会グループが参加しているのには勇気付けられます。9月16日付け東京新聞(中日新聞)はこの動きを掲載、要望書提出に同行した樋口理事長の談話を紹介しています。「少子化が止まらないのは、男性の労働時間が長く、女性が働きにくい状況が解消されていないことが根本原因。新政権は男女平等を行き届かせてこそ少子化対策だ、と認識してほしい」


民主党の神本みえ子議員〈中)、西村ちなみ議員(左)に要望書を手渡す樋口理事長〈右)
民主党の神本みえ子議員〈中)、
西村ちなみ議員(左)に
要望書を手渡す樋口理事長〈右)
自民党の南野議員(左から2人目)と固い握手をかわす越堂静子さん(左)、原ひろ子さん(右)と樋口理事長
自民党の南野議員(左から2人目)と
固い握手をかわす越堂静子さん(左)、
原ひろ子さん(右)と樋口理事長

写真提供/越堂さん

「週刊WABAS」第76号

会発足25周年を迎えて

 私たち「高齢社会をよくする北九州女性の会」は、さる7月4日、5日の両日、会設立25周年を記念する総会とシンポジウムを持ちました。メインは樋口恵子先生の記念講演と、それに続く北橋健治市長とのビッグ対談でした。記念講演での「『人生100年時代』を迎えた今、それにふさわしい社会をつくるには「男女共同参画」を進める以外に道はない」とのお話や、鼎談での「北九州を日本一の子育て支援の街にする」という市長の力強いことばに、私たちも、ともに頑張ろうと決意を新たにしました。

記念講演 樋口理事長
記念講演 樋口理事長
鼎談中の樋口理事長、北橋市長、司会の冨安代表(左から)
鼎談中の樋口理事長、北橋市長、
司会の冨安代表(左から)

高齢社会をよくする北九州女性の会理事 丸林 和子

「週刊WABAS」第75号

沖藤典子の介護元気で日本あっ晴れ
韓国語版出版記念会

 韓国・ソウルで、7月2日、沖藤典子 高齢社会をよくする女性の会 副理事長の韓国語版「介護元気で日本あっ晴れ」の出版記念会が開催されました。

 翻訳者の尹 基「こころの家族」理事長の介護・福祉への熱い思いが語られた後、当会のシンポジウムにご参加くださったイ・ユンスクさん(元国会議員)、シン・ヨンジャさん(韓国シニア連合代表)、イ・ケギョンさん(国会議員)のほか、韓国の介護保険制度(老人長期療養保険制度)構築の責任者らのご挨拶がありました。

 引き続き行われた沖藤副理事長の講演は、当会の介護の社会化に向けた長年の活動と、先ごろの介護従事者の待遇改善運動の紹介から始まり、わが国の介護保険の現状と課題がテーマでありました。100人を超える参加者の多くは研究者、社会福祉事業者、行政の方々でした。最後に、ソウル大学教授から質問があり、それに対する沖藤副理事長の回答は、韓国の方々の心に響き、会場割れんばかりの大拍手が起こりました。介護の社会化は、日韓が交流を深めていく重要なテーマであると再認識しました。

木間昭子
韓国語版の著書を手にした沖藤典子さん
韓国語版の著書を手にした沖藤典子さん
左から4人目、尹 基さん、沖藤典子さん、イ・ユンスクさん
左から4人目、尹 基さん、沖藤典子さん、イ・ユンスクさん

「週刊WABAS」第74号

速報!!「樋口理事長総理大臣表彰を受ける」

 6月26日樋口理事長は男女共同参画社会づくり功労者内閣総理大臣表彰を受けました。 男女共同参画社会基本法成立10年目の記念すべきときに長い間の功績が認められて表彰されたのは皆様のご支援のおかげと本人は感謝いたしております。 12名の功労者表彰を代表して樋口理事長が麻生総理大臣にお礼の挨拶をいたしました。 その中で男女共同参画なくして21世紀の少子高齢化社会問題解決はありえない と新たな決意も述べました。
(下に挨拶文全文)

事務局
一緒に表彰を受けた原ひろ子さん(本会会員)と会場に入る理事長
一緒に表彰を受けた原ひろ子さん(本会会員)と
会場に入る理事長
12人を代表して総理大臣に挨拶する理事長
12人を代表して総理大臣に挨拶する理事長
麻生総理、小渕大臣、と並んで記念撮影
麻生総理、小渕大臣、と並んで記念撮影
挨拶文

 今年度「男女共同参画社会づくり功労者内閣総理大臣表彰」を受けた12人を代表して、僭越ながらひとこと御礼のごあいさつを申し上げます。

 今年、平成21年は、「男女共同参画社会基本法」が施行されて10周年の節目の年にあたります。この間、花も嵐もございましたが、「男女共同参画」ということばも理念も、政府・民間のたゆまぬ努力によって、確実に全国的な定着を見せております。その中で、私ども12人が、本日内閣総理大臣表彰を受けますことは、身に余る光栄であり、共に活動してきた人々と喜びを分かち合い、さらなる活動推進の励みとさせていただきます。

 ひるがえって世界を見渡すと、この日本は残念ながら政治への参画をはじめ、経済活動、科学技術活動などでも多くの先進国に、男女共同参画面で差がつけられています。日本の国内的な最大の課題である少子化高齢化対策も、男女共同参画の実現こそ鍵であることが、日々明らかになっています。まことに基本法のいう「21世紀わが国社会の最重要課題」の意義を、今こそ新たに確認し、今後とも皆様と協力し、次の世代に伝え、微力を尽くしていきたいと存じます。ありがとうございました。

  平成21年6月26日

樋口恵子

「週刊WABAS」第73号

 “なんとかしたい!にっぽんの子育て”という掛け声のもと「にっぽん子育て応援団」の旗揚げが5月9日(土)女性と仕事の未来館ホールで開催されました。

左から 岩田喜美枝、堀田力、坂本由紀子(自民)、古屋範子(公明)、小宮山洋子(民主)、高橋千鶴子(共産)、福島みずほ(社民)
左から 岩田喜美枝、堀田力、坂本由紀子(自民)、古屋範子(公明)、
小宮山洋子(民主)、高橋千鶴子(共産)、福島みずほ(社民)
左から 安藤哲也、勝間和代
左から 安藤哲也、勝間和代

 「にっぽん子育て応援団」は子ども時代の幸せがその後の生涯や社会に影響を与えるとの認識から、子どもと家族を社会一丸となって応援する温かい社会づくりを目指しています。

 共同代表は堀田力、樋口恵子、安藤哲也、勝間和代、9日は大勢の参加者で熱気あふれる旗揚げとなり、各党からの子育て政策担当者も参加され、大いに盛り上がりました。


 詳しくは「にっぽん子育て応援団」のホームページをご覧下さい。

「週刊WABAS」第72号

渋川市施設火災にたいして緊急要望書提出

 渋川市の施設での火災で多くのお年寄りが亡くなった悲しい事件に対して、3月31日に緊急要望書を厚労省に提出いたしました。国会会期中で舛添大臣にはお目にかかれませんでしたが、宮島俊彦老健局長に直接受けとっていただきお話も十分聞いていただきました。提出後記者会見を行いました。提出の模様は夕方のNHKテレビ首都圏版ニュースで放映されました。


緊急要望書(前文)
ここにある老いの命をここで暮らさせてください

 今回、群馬県渋川市(静養施設たまゆら)の火災で10人の高齢者が亡くなりました。私たち一同、この事件を深い悲しみと憤りをもって受け止めています。私たちの会員の多くは女性であり、女性の側が年金、持ち家など資産、就労収入など経済的に困難な状況にあることを知っています。したがって今回のような低所得者層の居場所のない状況を黙視することはできません。よって次の政策を実現するよう緊急に要望いたします。

緊急要望書(全文)

要望書を宮島老健局長に提出
要望書を宮島老健局長に提出
左から本間理事、樋口理事長、木間理事、袖井副理事長、事務局
左から本間理事、樋口理事長、木間理事、
袖井副理事長、事務局

「週刊WABAS」第71号

NHKラジオ第2、「こころをよむ」に樋口恵子出演決定

 タイトルは「人生100年 女と男の花ごよみ」

 魅力的なタイトルに皆様からの期待が寄せられています。今までは男性出演者ばかりで、女性講師は初めてのようです。どうぞご期待下さい。

NHKラジオ第2
「こころをよむ―人生百年 女と男の花ごよみ」

出  演:
樋口恵子
放送期間:
2009年4月〜6月 (全13回)
放送日時:
(毎週日曜) 朝 6:45〜7:25
再放送:
(翌週日曜) 昼 1:20〜2:00
テキスト:
3月25日発売予定 (NHK出版)
1冊 800円(税込)

<放送内容一部紹介>

第一回
変わるもの変わらないもの 人生百年を生きる初代としての女と男
[放送]4月5日 [再放送]4月12日
第二回
かくも長き夫婦の時間 人生百年夫婦第二幕
[放送]4月12日 [再放送]4月19日
第三回
かくも長き家族関係 親と子・嫁と姑
[放送]4月19日 [再放送]4月26日
第四回
「介護」その1 介護の誕生と拡大
[放送]4月26日 [再放送]5月3日