8月27日(土)〜28日(日)第35回高齢社会をよくする女性の会全国大会in山梨は、甲府富士屋ホテルに1,200人の参加者を得て大盛況、山梨県立看護学中心の学生100人を含み若さも目立ちました。2日目は地元の施設見学ツアー、2コース実施。
大会テーマは「高齢者の元気が社会を変える」。山梨県は健康長寿日本一を獲得、テーマとマッチして大会は大いに盛り上がりました。
鼎談(三浦公嗣厚労省前老健局長、新井ゆたか山梨県副知事、牛奥久代大会実行委員長、樋口恵子理事長)・記念講演(堀田力さわやか福祉財団会長)、午後からは山梨県立大学看護学部の調査発表中心の第1セッション・第2、第3セッションは本会の活動家が北海道から九州まで、ボランティアで登壇し、「人生100年時代を見据え、元気に最期まで過ごし、高齢者の元気が地域を救う」のテーマで、熱く語りました。
呼び物のフィナーレは、樋口理事長の「人生100年、高齢者の元気が社会を変えるために」あなたの願いや決意をスローガンにして、「人生100年丸」に積み込みましょう!の呼びかけに、全出演者から集まった23本スローガンが披露され、舞台上の賑やかさ、華やかさは甲州人の度肝を抜いたようです。一部を写真でご覧ください。
さて、2017年は四国・徳島にて開催します。阿波踊りを踊りながら20人以上が登壇、WABASの大会旗も無事引き継ぎされて、会場は大拍手に包まれました。
山梨実行委員会並びにご関係の皆さま本当にありがとうございました。詳細は間もなく発行される会報をご覧ください。
ホームページで本会の活動を知ったという周防大島町から、視察研修先に希望していると連絡がきたのは、1月の半ばころでした。ネットの時代なのだとあらためて感じたのですが、さる7月22日(金)に実現しました。
上京された視察団は17人。皆さま、健康的で、いきいきしておられることにまず驚きました。とくに女性は身ぎれいでおしゃれというのが第1印象です。
高齢者ばかりだから高齢者同士が支え合うのは当たり前、と元気な人はより元気に、元気でない人もそれなりに元気をもらってお互いに生きています、と全身で語っているような人たちでした。
周防大島町は果たしてどこ? 山口県の南東部、瀬戸内海の屋代島全島が大島町です。1町で大島郡をなしています。橋でつながって40年、気候温暖、風光明媚、県の花も木もミカンです。
人口17,465人、うち女性は9,500人。大島町には国立大島商船高等専門学校があり、最近は若い人が定住促進の国策に乗って増えてきており、定住促進協議会は「お試し定住」などを通して新たな住民を募っているそうです。
さすが民生委員のベテラン揃い、地域活動として、地域カフェを実践中の人も複数いて、月一や週一と様々ですが、お金はいくら? と聞く理事長に「100円です」の答え。釣った魚を持ってくる人もいてお土産付きの時もあるとか… 100円のランチ代で、引きこもりの高齢者を外に連れ出しているのだそうです。都会から見れば羨ましい。
町のガイドブックはすっかりハワイムードです。1963年からハワイのカウアイ島とは姉妹都市。明治から大正にかけて大島町からハワイへ、海外移民が盛んに行われたそうです。その頃の島のくらしはどうだったのでしょうか。
これを機に、また何かご縁ができればいいですね、とお別れした皆さまのスナップ写真をご覧ください。
「介護離職ゼロ作戦」と銘打って、本会が事務局となり、学者、企業、関係団体等第一線の方々と、当時の田村憲久厚生労働大臣に「介護離職ゼロをめざすための要望書」を提出したのは、平成25年9月10日のことでした。
女性が黙々と介護離職をさせられていた頃は問題視されなかったのに、男性の、それも役職に就いた働き盛りが退職しだして、会社も、社会も、慌てた!そんな舞台裏があってのことだったのです。
この問題はますます深刻になり、介護者のこれから先の人生を棒に振ることになりかねない、早く政策を打ち出してほしいと大臣に直接要望し、田村大臣も熱心に受け止めてくれました。
その後、介護離職ゼロをめざしている企業に対して、「ともにん」マークを認証することが決まり、一歩前進の手応えを感じましたが、厳しい現状に変わりはありませんでした。
そしてこの春、新たな団体「介護離職のない社会をめざす会」が発足し、本会も乞われて幹事団体のひとつに名を連ね、活動再開です。
「めざす会」では、衆議院選前に各政党に公開質問状を送り、党としての取り組みを尋ね、回答していただいた6政党の意見をもとに、去る6月30日、厚労省の厚生記者会で、記者会見を行いました。
なお、より詳しい情報は「介護離職のない社会をめざす会」ホームページをご覧ください。
このところ真夏を思わせる日差しの東京ですが、爽やかな風が吹き抜けていた5月10日、第2回「山上の光賞」授賞式が都心のホテルで行われました。さんじょうのひかり賞というのは、日本の健康・医療分野で活躍する75歳以上の方々を称えるアメリカが呼びかけた賞です。今年は2回目で、樋口恵子理事長は審査委員としてかかわっています。
受賞者は主に医師で、看護・保健・公衆衛生・ボランティア部門からの受賞もあります。
今回は、本会理事でNPO法人腎臓サポート協会理事長でもある松村満美子さんが、ボランティア部門で栄えある授賞。おかげさまで本会からも10数人がディナーにお呼ばれし、和服姿の美しい松村さんにお祝いの拍手を贈りました。
もちろん受賞者の中では一番お若く、元アナウンサーの話し方プロの受賞スピーチには聞きほれてしまいました。腎臓サポート協会のますますの発展と松村さんのご活躍をお祈りした楽しいひと時をスナップ写真でお届けします。
4月23日(土) 東京家政大学狭山キャンパスで開催されたシンポジウム「健康はあなたの幸せ、社会の財産」──男女の違いも考える──には、本会会員とくに埼玉県在住の皆さまに、参加協力をお願いし、おかげさまで壇上・客席ともに賑やかで、熱気あふれるシンポジウムになりました。
どんなに中味が素晴らしい催しでも、参加者が少なければ意味がない。客席の入りがよければ催しの7割がたは成功だと言われるくらいだから、動員は大切なことだと、日ごろ理事長はチラシを持って駆けずり回っています。
パネリストには村木厚子さん(長岡大会の記念講演講師・前厚生労働事務次官)、熊本地震災害現地から帰ったばかりの三澤寿美さん(東北福祉大学健康科学部教授)、東京家政大学教授の岩田力さん、同じく今留忍さん、コーディネータは女性未来研究所長の樋口恵子さんという豪華メンバーでした。
長寿世界一の日本が健康寿命も世界一になるように、それぞれのご専門分野から有意義なお話しがありました。現代は災害の避難所トイレにも、男女に分けられない人のための「誰でも用」が必要、との話や、埋もれている看護師・介護士資格者の活用と待遇改善など質疑応答も活発でした。
3月23日(水)日本プレスセンターで「介護離職のない社会をめざす会」の発足記者会見と記念フォーラムが開催され、大盛況でした。
本会ではこの問題に早くから取り組み、団体や個人で、仕事と介護の両立や地域推進に向けて活動している有識者19人の連名で「介護離職ゼロをめざすための要望書」を、平成25年9月10日、当時の田村憲久厚生労働大臣に提出しました。
大臣はこの問題の重要性を捉え、年内に介護離職ゼロをめざす職場環境整備シンボルマーク募集を開始し、「ともにん」マークが決まったのです。この年は本会討ち入りシンポも「介護による離職ゼロ作戦」でした。
このような経緯もあって、「介護離職のない社会をめざす会」は、代表、高木剛氏、逢見直人氏、牧野史子氏と本会理事長樋口恵子で、参加団体は約20。今後、企業・労働組合・活動団体などネットワークを広げて、この問題に取り組み、政策提言を重ねて問題解決を図っていこうと力強くスタートしました。当面事務局は、アラジン(NPO介護者サポートネットワークセンター)が担うことになりました。
4月からラジオ深夜便の新コーナー「わたし終いの極意」が始まります。そのこけら落しが理事長だそうで、放送日は4月15・22・29日の午前0時台です。聞き手は遠田恵子ディレクター。
どんな極意を伝授してくれるのか、早起きは三文の徳ならぬ、夜更かしは〇〇の徳をめざして、どうぞお楽しみに !
ついこの間新しい年を迎えたと思ったのに、もう弥生も半ば、そろそろ花の便りが皆さまの地にも届くころかと思います。
今年の大会は「第35回高齢社会をよくする女性の会全国大会in山梨」として、甲府の富士屋ホテルを会場に、8月27日(土)に開催予定。地元の実行委員会は、準備活動開始です。
記念講演はさわやか福祉財団の堀田力会長、厚労省からは三浦公嗣老健局長がご登壇。本会からは樋口恵子理事長ほか、理事・運営委員等多数出演いたします。ご期待ください。
テーマは「高齢者の元気が社会を変える」。国は3年前に高齢社会対策大綱で「人生90年時代」への仕組みづくり、高齢者の捉え方も支えられる側の概念を外し、意欲と能力のある高齢者は社会を支える側に回ってもらう意識改革の必要性を打ち出しました。山梨大会はこの意識と行動改革の発信基地。高齢社会を高齢者で生きる我々が社会を、地域を変えるのです。「みんなで老いれば怖くない!」
『政治分野における男女共同参画推進法(仮称)』等の制定を要請する決起集会が、 12月10日(木)12時より衆議院第2議員会館で開催されました。 当会もこのQの会の活動に賛同し、赤松代表の要請文に、樋口理事長からの依頼状を添えて会員41名に要請行動をお願いしたばかりです。 沖藤副理事長は樋口理事長の代わりとして以下のような内容(抜粋)を発言し、会場を大いに沸かせました。
*高齢社会をよくする女性の会では、1983年の会発足以来「政策決定の場に女性を」と、この問題に取り組んでまいりました。その最たるものが、「国会をはじめとして地方議会に女性を」とするアピールです。 なぜ、政策決定の場に女性が必要か、それは、女性は基本的に国民の生命、生活の安心・安全を守ることに真摯であるからです。とくに当会の立場からすれば、高齢者問題は女性問題という視点から、さまざまな政策提案をしてきましたが、そこには女性議員の力が多大にありました。今後ますます進む高齢化、天寿を全うするために、女性が国をはじめ地方でも、政策決定に参画していなければなりません。
女性は政治の方針決定から疎外されていますが、高齢者もまた疎外されています。三大政党は何らかの年齢制限を加えています。女性は、女性であることと、高齢であることとの二重の意味で政治から消去されています。高齢女性議員の比率も高めていく必要があると思います。
*当会では、さる9月に長岡市で行われた第34回全国大会では、当会理事でもある木村民子をコーデイネータに、「女性が創る元気な地方」と銘打った分科会を開催しました。シンポジストには、Qの会の代表の赤松良子先生、元衆議院議員の山ア摩耶先生、長岡市議会議員の小熊正志先生、樋口恵子理事長と豪華メンバーが顔をそろえ、なんと180人が詰めかけ、途中拍手や檄が飛ぶ活気でありました。
これを受けて、大会終了後には、理事長から大会決議の提起がありました。 「国はもちろんだが、とくに地方で、何としても女性議員をみんなの力でふやすこと」。1,000人以上が居並ぶ会場から大拍手が沸き起こり、満場一致で可決されました。
*女性議員の数が、世界でも最低ランクに近い日本の現状は、国際的に恥さらしです。日本の女性の不幸でもあり、幼子の、高齢者の不幸です。今や、高齢化の最先端を走る日本の社会保障政策は、アジア諸国はもちろん、欧米からも注目されています。
今、この時こそ、女性の知恵、発想力、行動力、そして度胸が、日本を変える、そして世界の平和に大きく貢献すると信じています。みなさま、ともに頑張りましょう。
10月から11月にかけては大学・学園祭のラッシュです。東京家政大学板橋キャンパスでも、10月24〜25日学園祭が行われ、一風変わったシンポジウムがあったので、ご報告します。
主催は、同大学内の女性未来研究所(樋口恵子所長)、テーマは「恋愛と結婚、その変遷を考える〜家族・儀式・男女の意識から〜」
出演者は、板本洋子さん(NPO全国地域結婚支援センター代表)
信田さよ子さん(原宿カウンセリングセンター所長)
古市憲寿さん(社会学者)
樋口恵子さん(女性未来研究所長)
総合司会は伊藤節さん(女性未来研究所副所長)という超豪華メンバー。
会場の120周年記念館は同大学でも一番新しい建物で、講義室は階段教室ですから、参加者も学生時代に戻った気分を味わっていたようです
コーディネータを務める樋口さんから「団塊の世代が結婚するころ、婚姻率は97%「世界一結婚好きな国民」と言われたのに、いま50代の非婚率男子20%女子11%。出生率は世界最低レベル。なぜ日本の若者は結婚しないのか、日本の結婚に未来はないのか」と投げかけられたパネリストは、婚活の現場から板本さん、恋愛・結婚問題のカウンセラーの立場から 信田さん、まだ独身の社会学研究者としての分析を古市さん、とそれぞれの立場から、結婚しない、したくない、できない現状と問題点が語られました。婚活の現場では子どもの結婚を望む親同士の婚活があることに、会場はどよめき、最近の若者は人とあまり関わりたくない、関わりたいけれど方法が分からない人に手助けする必要性を認めながらも、将来への不安は仕事や収入のこと、若者が将来に夢や希望を持てる社会づくりが先決であり、保育園義務教育化を提唱する古市さんは、大学まで学資免除の社会をと提案されました。本会からも 多くの参加者が聴講しました。
なお、同大学博物館では、秋の特別企画展として、11月19日(木)まで、(9:30〜17:00)「嫁ぐ日・晴れの日・華やぐ日」展を開催中。江戸時代後期から昭和の婚礼衣装、ヨーロッパのドレスなどを展示しています(百周年記念館5階展示室)。
今年は日韓国交正常化50周年にあたる。それを記念した民間交流事業として去る9月15日、「世界老人指導者フォーラム」が、韓国の社団法人大韓老人会主催で開催された。会場は早稲田にあるホテルで、協力は在日韓国老人ホームを作る会、社会福祉法人こころの家族。日韓の人々と大韓老人会海外支部の人など200人が集まり盛大に行われた。
フォーラムは大韓老人会、李沁会長のあいさつに始まり、日韓の学識者による講演が続き、本会の樋口恵子理事長も「人生100年時代への船出」と題して講演。とくに少子高齢化、儒教の影響、教育熱心など日韓の共通点から話題をひろげ、人生100年時代夢を持って生きようという講演は、同時通訳により韓国の人達からも大きな拍手を受けた。政府間交流が上手くいかないときだからこそ民間交流をよりすすめようと、交流会も盛大だった。
本会でも、韓国との交流は深く、介護保険を韓国で導入するときは日本の介護保険を学んで帰り、韓国も高齢女性は貧乏だから仕事の場をつくろうというセミナーがソウルで開催されたときは、本会も参加している。とくに2005年度「朝日社会福祉賞」受賞を記念して開催した国際シンポ「女性が語るアジアの高齢社会」では「チャングムの誓い」で文定皇后を好演したパク・ジョンスクさんを迎え、会場の有楽町朝日マリオンは大熱気に包まれた。最近は「キムチも梅干しも食べられる」在日韓国老人ホーム、(地域の日本人も入れる、交流できるホーム)の建設に協力している。
大韓老人会は1969年創立、社会を支える老人になることを掲げて、会員は300万人を超すという。アメリカ・ブラジル・アルゼンチン・ベトナム・オーストラリア・タイにはすでに支部ができているが、今後は日本にも支部を作りたいという希望もあって、今回の開催に至った。