現在の介護保険制度が、財源の問題よりも介護を担う労働力の面から崩壊しかけています。離転職が多く新しい人材が職場にも養成校にも集まりません。私たちは、介護保険制度創設に関わり、介護の社会化と市民の連帯に期待した立場から、現状を見るに見かねて立ち上がりました。私たちの多くは、いま介護保険を利用する要介護者を家族としています。そして私たち自身、要介護となる日はもう間近です。これは私たち自身の問題です。
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「消えた年金の問題は騒いでもらって本当によかったと思います。私の夫も旧姓の分を救われました。果たして年金問題は解決できるのか。わが会も力をつくしたいと思います」沖藤さんからの挨拶の後、一人暮らしの高齢期の女性は年金と二人づれ、年金の問題は女性問題であり、岩瀬さんはジャーナリストとして消えた年金問題に火をつけた方、と樋口理事長より講師紹介。
ごあいさつ 全国大会・静岡を盛大に開催
去る9月8日、9日、静岡市において、高齢社会をよくする女性の会の全国大会が開催されました。初日の開会式には、上川陽子 男女共同参画担当大臣にご出席いただき、挨拶の中で本会の活動に熱いエールをいただきました。
静岡県は、全国に先駆けて、ユニバーサル社会の実現を目指してきたことから、今大会のキャッチフレーズは、「めざせ!みんなのユニバーサル社会」、2日目の分科会の統一テーマも「老いを支えるまちづくり」といたしました。
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3つの「もし」と介護保険
“志の縁結び係り&小間使い”という変わった肩書に面食らった方もいらっしゃると思います。
日本では、現場で素晴らしい挑戦をしている方と、政策をつくる人の間に深くて、広い河が横たわっています。そのために、現実にあわないトンチンカンな政策が打ち出されたりしてしまいます。福祉と医療の間にも意外なほど深い溝があります。
そこに橋をかけようと思い立ち、7年前から、夜なべ仕事でやっております。週に1度ほどの「えにしメール」と現場の挑戦をご紹介する「えにしのホームページ」、そして、年に1度の「えにしの集い」です。
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奇跡をつくった皆さまへ
昨年の朝日社会福祉賞受賞から1年5ヶ月、賞金200万円を生かして念願の初の国際会議、アジアの女性の視点から高齢社会への提言は、奇跡的な成功をおさめることができました。会員の皆さまのおかげさまでございます。
医療と福祉の現状と課題シリーズ第3弾として、3月20日、女性と仕事の未来館、第一セミナー室において、石井暎禧先生をお迎えしてお話をうかがいました。石井先生は医療法人財団石心会川崎幸病院理事長として、また中央社会保険医療協議会(中医協)、の委員として、ご多忙な中をお越しくださいました。熱のこもったお話に、会場いっぱいに集まった参加者たちは熱心に耳を傾け、質疑応答も、活気溢れるものとなりました。
2007年もよく学びよく活動する「高齢社会をよくする女性の会」であることを目指し、新春勉強会のテーマは、目下最大の関心事である医療改革と療養型病床群のゆくえである。この分野の第一人者である静岡県立大学経営情報学部教授の小山秀夫先生を講師としてお招きした。先生は最新情報について1時間半にわたり、大変わかりやすく、かつ大変熱くお話して下さった。
昨夜来の雨も上がり、当会恒例「女の討ち入り」には絶好の小春日和。
「戦後のベビーブームに生まれた団塊の世代がついに定年を迎える2007年問題。世間では男性の側からのみ語られているきらいがある。そこで、当会では“男だけで語るな、団塊大定年”と題し、様々な視点から、縦横無尽に語りつくすことにした」と総合司会の松村満美子さんから紹介があり、樋口理事長の開会の挨拶の後、まずは、男と女、おのおの団塊の旗手にご登場いただいた。