(社)「認知症の人と家族の会」は創立から29年、介護当事者による支えあいの活動を通して、日本社会に認知症の存在を知らしめ、在宅介護者のケアを訴えてきた功績は大きい。前身の「ボケ老人をかかえる家族の会」創設から関わった東京都支部前代表笹森貞子さんと副代表で現相談員の大野教子さんから、電話相談によるリアルな家族の声を伺い、現状の問題点などを話していただいた。
最後に、樋口恵子理事長から「認知症の人と家族の会」と当会とは双子のような間柄、それぞれ立つ位置は違うが、よりよい介護社会にするために、これからも共にがんばっていこうと挨拶があった。
高齢社会をよくする女性の会・2009年第28回全国大会・横浜を終えて
横浜から世界へ出航―未来の高齢社会へ向けて
「高齢社会をよくする女性の会 2009年第28回全国大会・横浜」は、開港150周年を記念して、横浜市を会場に「横浜から世界へ出航―未来の高齢社会へ向けて」をテーマに、10月2日(金)のナイトクルーズによる前夜祭、10月3日(土)神奈川県民ホールにての大会、10月4日(日)のオプショナルツアーの3日間の日程で行われました。大会開会式には福島みずほ少子化・男女共同参画担当大臣のご挨拶があり、大会は全国各地から1300余名の皆様の参加と、横浜・神奈川・東京からの出演者・スタッフ300名という多くの方々のご協力を得て、盛大に終了することができました。これもひとえに、ご参加下さいました方々のご支援、ご協力の賜物と心から、お礼を申し上げます。
(以下続く…)
定期総会の本間昭先生の記念講演で関心の高かった認知症をテーマに、シリーズで勉強会を続けてゆく。今回は、東京都多摩市にある「新天本病院・もの忘れ外来」の担当医師である杉山恒之先生である。認知症の方に前向きに優しく接しておられ、3か月先まで予約がいっぱいという超人気の方である。
(以下続く…)
6月20日、NPO法人化して5回目の総会は盛会裡に終了しました。会員の皆様のご協力のおかげで、今年も北海道から九州まで、全国津々浦々から、個人会員、グループ会員、役員を含め142人の出席を得て、会場の「女性と仕事の未来館ホール」は、空席を見つけるのが難しい程でした。
当会の活動は、2007年から本会が主導した介護人材待遇改善法が、08年立法化され、このほど介護報酬初の3%引上げが決まるなど、本会の提言は社会をリードしています。
(以下続く…)
「無届ホームをなくすことが有料老人ホーム業界を正すうえで必要なこと」
と語る田村明孝さんは、無届ホームを20年前から把握し警鐘をならしてきました。高齢者の住まいは、どうあるべきかという視点から、高齢者専用賃貸住宅や有料老人ホームの問題点と課題をお話くださいました。
多くの人は終の住まいは住み慣れた我が家でと願っていることでしょう。
米寿・卒寿・白寿めざして、元気に快適に過ごせる住まいを、実際に設計された例を元に考えます。夫人が樋口理事長の中学時代の同級生という建築家ご夫妻から高齢者の住まい方アドバイスを豊富にいただきました。
松村理事の司会のもと、二人の講師をお迎えして、昨今の高齢者住宅情報とその問題についてお話を伺った。開会に先立ち、本会樋口恵子理事長より挨拶があり、日本の高齢者の住宅はめちゃくちゃな状況にあり戦国時代、分かりにくい。これからの例会で三回シリーズでわれわれの終の住み家の問題を考えていく。近山恵子さんは会員であり、伊豆にともだち村をつくって住宅を提供する仕事をしておられる。近山さんの紹介で高齢者住宅について詳しい米澤なな子さんをお招きしたことが紹介された。
08年の討ち入りシンポは、前年に引き続いて多くのNPOと「共生型討ち入り」で、二百人以上を集めて賑やかに行われました。今回は、第2部として「介護保険を持続・発展させる1000万人の輪」の設立総会が行われれました。昨年、本会が口火を切ってついに「介護人材確保・待遇改善法」の成立にこぎつけ、介護報酬アップも決まっています。
なにはともあれ当事者と市民、とくに女性の常識が多少風向きを変えさせました。この勢いをさらに発展させましょう。
(以下続く…)