6月2日(土)、今年の全国大会・静岡
(9/8,9の2日間)のプレイベントが、静岡駅前の「あざれあ」で開催されました。300人を超す人々が詰めかけ、大変な盛況でした。
渥美雅子・坂本由紀子両実行委員会委員長のあいさつに続いて、樋口恵子理事長の講演に入りました。
タイトルは、あの世へ行く前に渡るという"三途の川"を安全に渡れるか、途中で溺れたら大変だ、川幅は深さは?、など笑いながら真剣に論じた結果 「老いの河の安全渡航情報〜資産を守り、虐待をかわし、遺産狙いを跳ね返す〜」に決まりました。
タイトルに惹かれ、男性の聴衆も多い。誰ひとり席を立たず、時間をオーバーするほどの熱心さ。最後に 「今日の話で、余計心配になった人は、全国大会の第2分科会にぜひどうぞ」 で、大爆笑!静岡大会に弾みがつきました。
次号は、同日開かれた静岡在住会員のつどいについてご報告いたします。
北海道の訓子府町から嬉しいたよりが届きました。
「河端はやりました。訓子府町初の女性議員となりました。トップ当選でしかも2位も女性でした。訓子府の女性達が目覚め変わったのです。今まで1人の女性議員も出せなかった無念さが、大きなうねりとなって一気に爆発したのです。これも樋口先生が12月に訓子府町に来られた時、女性達の背中を押してくださったおかげです。多くの皆様の期待に応えるよう全力でがんばります。樋口先生の背中を見て後からしっかり歩いてゆきます。ありがとうございました。」
「東京ビッグサイト」で開催された「シニアライフエキスポ2007」の3月28日は、特別企画「環境問題に取り組むシニアからの提唱」と題して、高齢社会NGO連携協議会がブース展示、講演会、ビデオ紹介など、環境問題にシニアこそ連携して取り組もう、と来場者に働きかけをしました。
堀田力さんと高連協の共同代表をしている樋口恵子理事長が、戦前・戦中・戦後の衣食住全般にわたる物不足と、電化されていない当時の家事重労働ぶりなど、振り返るように話すと、通る人たちが話しに誘われるように着席。気がつくと満席。
時代を共有した人たちに湧き上がる共感は連帯感を呼び起こし、「チームマイナス6%運動」の署名活動にも協力的で、大好評でした。
樋口理事長も、シニアこそ「楽しく環境問題に取り組もう。チームマイナス6%運動もできることからいますぐに」と、提唱。
4月7日には 「米国介護連合」が来日し、日米会議を開催しました。会議には各分野から大勢の皆様がお集まりになり、大成功のうちに終了いたしました。詳しくはまた会報で報告をさせていただきます。お楽しみに。
本会の活動の特徴のひとつは、個人会員とグループ会員が点と面で活動を支えていること、です。全国のグループから届いた便りを順次お届けします。
トップバッターは雪の札幌から
「北海道の高齢社会をよくする女性の会」では、会員のご好意で一昨年念願の事務所を開設しました。
活動の会場探しには他の会の方々もご苦労していることと思います。事務所は会議はもちろん「井戸端フォーラム」「読書会」「写経の会」「手編みの会」などとしての利用。また、道内各地にいる会員が札幌の病院に通われるときの宿泊所、友人との語らいの場としてなど有効利用しています。
今回は2月12日に実施しました「井戸端フォーラム」“マイプラン(私のこれから)を作ってみませんか?”――もしものときにあわてないように――を紹介します。開催当日はさっぽろ雪祭り最終日、横なぐりの雪が降り、風の強い日でしたが20数名の参加者で熱心にこ話し合われました。『自分が万が一の場合に備えて、周囲の人に伝えておきたいこと』『遺言書の書き方』・・・。また、これからの人生をいかに生きていくかについても真剣に話し合われました。
昨年、師走も半ばの12月13日、北海道は女満別空港、北見市に隣接する訓子府町に伺いました。この夏ヌエック(国立女性教育会館)のセミナーに訓子府町から参加した菅野菊枝さん、河端芳恵さんが、あっという間に実行委をつくり、行政と共催で講演会開催の運びとなりました。前記のお二人に加えて長いあいだ地域に民生委員として貢献した鹿野節子さんもご入会くださり、訓子府町に本会グループができそうな勢いです。人口5千余の町に今までは女性議員ゼロ。現実に地域の老いを支えている頼もしい女性達。今年統一地方選で何とか女性議員を1人でも出すことができたらいいな、と私は202030のお話などして帰ってきました。202030とは政府の計画にあることばで、2020年までに、あらゆる分野の指導的立場につく女性を30%に、という目的値です。政界財界はまだほど遠いのですが、政府の審議会はすでに達成しています。
昨年11月28日、ソウル市女性プラザで「低出産高齢化時代における女性政策」というタイトルで日韓シンポジウムが開催されました。韓国は合計特殊出生率1.08、日本の世界記録を上回るスピードで超高齢化への道をばく進しています。日韓の共通点・相違点を確認しつつ女性政策を提言するシンポで韓国側は金兌玄誠信女子大学教授が基調講演。来年6月30日の本会国際シンポに来日予定の慎さんは「おばあさん」の就労支援策をすすめる「韓国シニア連合」代表。
ソウル女性プラザと大阪ドーンセンターは今後協力して事業をすすめる契約が結ばれ、ドーンセンター館長、竹中恵美子さんとソウル女性プラザのパーク館長が契約式で署名なさいました。東京都の女性政策が健在だったら、東京もここに加われたのに、と残念至極です。
本会の京都の会中西豊子さん、大阪の会中尾敦子さん両理事はじめ関西から7名、東京から新井倭久子事務局長が参加、日韓の交流を深め6月30日国際シンポについての協力をお願いできたことは幸いでした。介護保険導入が具体的日程に迫った韓国、女性の地位、家族関係で共通点をもつ日韓の交流はこれからますます深めていきたい大きなテーマです。
明けましておめでとうございます
2007年の皆さまのご健勝とご発展をお祈り申し上げます
●昨年11月1日、内閣府男女共同参画会議の東海・北陸・近畿ブロック会議が富山市で、交流会が高岡市で開催されました。今回、私は基調講演で参加、01年に富山大会を実施してくださったなつかしくも頼もしい方々との再会を果たしました。
富山の会場には、なんと金沢から梶井幸代先生(北陸婦人問題研究所長)がはるばると車でお越しくださいました。梶井幸代先生は、1995年本会北陸大会(金沢)の実行委員長。国内外のスタディー・ツアーにもごいっしょしています。90代を迎えた今も凛として、北陸婦人問題研究所はことし25周年史をおまとめになりました。大学をご定年後の大きな一仕事。梶井先生のご活躍はあとに続く私達にも大きな励ましを与えてくださっています。梶井先生の07年のご健勝と一層のご活躍をお祈り申し上げます。
●俵萠子さん、吉武輝子さん、そして私、樋口恵子といえば、1970〜80年代にかけて女性の自立と社会参画への流れを創ってきた3羽ガラスと自負しております。2000年の本会イベントで「3人女(むすめ、と読みます)トーク」を行い、NHKの番組となって何度も再放送されました。
6年ぶりで「3人女」の新版が出ます。新春のNHK福祉ネットワークで、3人の近況心況が2回にわたって語られます。3人女は1930年12月から32年5月のわずか1年半の間に、俵、吉武、樋口の順で生まれています。3姉妹というより3つ子といった方がいいのですが、激動の時代とあって学制1つとっても1人1人経験が違います。変化の波を生きた3人女も、今70代の真っ最中を生きています。70代3人女が今と未来を語る番組をどうぞお見逃しなく。
「男だけで語るな 団塊大定年」は、おだやかなお天気に恵まれ、満員盛況の中に、賑やかに終了しました。第1部団塊チャンピオンの上野千鶴子さんVS加藤仁さんは期待通りの丁々発止に加えて、男女の性のあり方に迫る思いがけぬ展開に。本会にとっても新しい問題提起です。
第2部は本会の団塊女性つまり働き盛りのエネルギー溢れる精鋭がズラリ勢ぞろいしてみずからのこれまでとこれからを語り、かけがえのない戦後ミニ女性史絵巻の観あり。
第3部寸劇つき「行列ができる定年身の上相談所」。当会を創立以来盛り上げてきた各界著名人の本会役員、会員が回答者。質問は寸劇仕立てで、吉武輝子さん、渥美雅子さんなど回答者になったり、ポチや定年夫に扮したり、お客様大喜びでした。
ことしは役員会員のサインつき著書が当たる抽選会が私と沖藤、袖井両副理事長、松村満美子理事の司会によって厳正なる公開で行われました。
ご当選の方おめでとうございます。来年きっといいことがあるでしょう。外れた方、来年の討ち入りシンポをお楽しみに。団塊の世代が超高齢社会をよりよく創る力となるよう、上の世代も下の世代もぶつかりながら力を合わせましょう。それでは皆様よいお年を。
「三の酉」の年は火事が多いから「火の用心、火の用心」と言っていた亡き祖母の歳に私も近づきました。当時の祖母は見るからにおばあさん。傍から見たら私もそうなのか、と思いながら火事が少ないようにと祈っています。すでにご案内の「歳末東京名物討ち入りシンポ」の詳細が大石殿ならぬ樋口理事長から届きました。
「おのおの方、未来館にご参集くだされ〜い」
団塊の定年を語るに2006年の暮れほど旬の季節はない。2007年から始まる団塊大定年。団塊の定年圧力は日本を変える可能性があります。団塊にとっては生涯で社会を変えるラスト・チャンス。男性だけで語らないで女性が声を出しましょう。
皆々様、討ち入りの陣太鼓が会場いっぱいに響き渡るようご支援を!
フィナーレは当会専属歌手、井上由美子による「ラストチャンスは私に」